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物理の勉強法について


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 8年前の自分が書いた物理の勉強法のメモをそのまま掲載し、その後現在の視点からコメントします。

理2現役合格時のメモ

 僕は『橋本流解法の大原則』(高1)→『物理のエッセンス』(高1)→『難問題の系統とその解き方』(高2)→『新物理入門問題演習』(高2)→東進の苑田先生の講義と復習(高3)→『新物理入門問題演習』(高3)→『難問題の系統とその解き方』を何週も(高3)といった感じでやりましたが、オススメは

『橋本流解法の大原則』(高1)→『物理のエッセンス』(高1)→東進の苑田先生のトップレベル物理と復習(高2)→『難問題の系統とその解き方』を何週も(高3)です。

 高校物理では、公式の導出がかなり曖昧になされています。これは、公式の正確な導出をするためには数学3の微分積分の知識が必要になるのですが、数学3を習わない文系受験生でも物理1に取り組めるように、という配慮のためと思われます。

 ですがやはり公式は導出からちゃんと覚えておいたほうがいい(東大新聞で微分積分を使うことを推奨するような記事が以前にあり、特に私立では、高校範囲を逸脱してそれが入試問題で出ることもある)ので、早いうちに苑田先生のトップレベル物理を受けておくと楽だと思います。(ただ、東大は国立なので微分積分を使った物理が出来なくてもなんとかなるとは思います。)

 

現在の視点から

 (注:以下の文章は、自分が一から、センター試験のある大学受験で東大理1・理2を目指すならという前提で書いています。センター試験から大学入学共通テストに移行するに従い、若干実態と内容にズレが生じてくると思うので、各自補正してください。個人の意見なので、取り入れる場合は自己責任で勉強に活かしていただければと存じます。)

⚫高校1年生~高校2年生中盤まで

 まず、教科書より簡単なレベルの問題集として、『橋元流解法の大原則』をやっておくと良いでしょう。

 その後、もし学校の傍用問題集に解答・解説が付いていたらそれをやりましょう。
教師が配布していないなどして付いていない場合は使えないので、代わりに傍用問題集レベルの参考書である『物理のエッセンス』に取り組むと良いと思います(問題集に解答・解説が付いていることの重要性については数学の解法暗記について - 再受験生(20代後半。)の医学科ブログをご参照ください)。

 

⚫高校2年生後半~

 数学を数学3まで優先して終わらせた後、微積分を使って物理を解説する講師の授業を受けることをお勧めします。物理だけ塾に行くことをお勧めするのは、現在の学習指導要領に基づいた物理が分かりにくいと思うためです。単振動や誘導起電力は微積分の概念を用いながら学んだ方が楽に決まっているのですが、一般的な学習指導要領だとそうやって教えてくれないため、物理については仕方ないですが塾に行くと良いと思います。

 基本的に東京以外では東進衛星予備校の苑田講師の映像講義を受けることになると思います(自分は8年前に「トップレベル物理」を受講しました)。映像講義ということで自分も受講の際不安がありましたが、案外映像講義と難度の高い物理の講義の相性は悪くないものでした。難しめの解説も何回も巻き戻して聞ける&雑談をスキップできるので有用です。また、おおよそ全ての塾・予備校に言えると思うのですが、偏差値65overの模試の成績表があれば持っていくと何かと話が通りやすいと思います。

 上にに書いたことが全て終わったら『難問題の系統とその解き方』に取り組み、その後志望大学の過去問を始めると良いと思います。

 

補足

 なお、再受験時は既に微積分を使った物理の素地が出来ていたので、『物理のエッセンス』を解きなおすだけで受験レベルまで戻せました(その後、演習のために少しだけ『難問題の系統とその解き方』をやりました)。また、再受験の方は、原子範囲の出題に気を付けて勉強してください。自分は8年前の現役受験時に原子範囲は勉強していなかったため、2次試験直前に一気に詰め込みました。

 数学の数学3までの勉強の流れは以下の記事を参照してください。青チャートが終われば苑田講師の講義の受講に問題はないと思います。

igkb.hatenablog.com