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私が「国公立大学医学科なら男女点数差別を気にしなくて良いはずだ」と思う理由 ―国公立大医学科はそれより他に気にしている点があるはず―


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 前回の記事では、国公立難関大理系学部(医学部除く)の男子合格者がそもそも多いことから、国公立医学部の入試における男女点数差別はほぼないのではないかと推測しました。

医学部医学科の男女人数比について思うこと ―国公立医学科の入試は公正な所の方が多いと思う― - 再受験生(20代後半。)の医学部医学科ブログ

 そして、今回改めて「どこを受験すれば良いか」という方向で記事を書こうとしたのですが、結論から言うと「現役~1浪なら国公立ならどこでも良いんじゃないかと思います」。身も蓋もない結論ですが、以下にその理由を書いていきたいと思います。

(2018年9月7日現在の情報に基づいて推測で書いています。また、記事の内容の正確性や、記事を読んだ上で行動した結果等については一切責任を負いかねますのでご了承ください。) 

(2018年9月15日追記:この記事の大筋には変更はありませんが、文部科学省の調査書類に各国公立大学の男女合格率が記されているので念のため目を通しておいた方か良いと思われます。医学部医学科の入学者選抜における公正確保等に係る緊急調査について:文部科学省

また、この記事の補足を作成しました。

文科省の資料では東大理3の男女合格”率”はほぼ同数、という事実を知って、改めて考えたこと - 再受験生(20代後半。)の医学部医学科ブログ

国公立大学が第一に見る点は「地元に残りそうか」なはず

 というのも、現役~1浪なら、国公立大は男女比などを気にする前に、まず「地元に残りそうか」どうかを第一に見ると思うからです。東京医大は立地が首都圏であるために、わざわざ他の大学の医局に入る人はいないだろうという(ある意味贅沢な)考えでもって男女で点数格差を付けていたのだろうと考えられます。しかし、全国各地に点在する国公立大は、男子だ女子だという前に、そもそも卒業後(都会に行かずに)その大学の医局に残ってくれるかどうかという問題があるわけです。

 国公立大に男女で点数格差を付けるところはそうそうないと思いますが、仮にあったとしても、「『卒業後は絶対出身地に帰る』と言う男子」と「『卒業後は大学に残って研修をしてみたい』という女子」のどちらを高く評価するかと言えば、明らかに「『卒業後は大学に残って研修をしてみたい』という女子」の方だと思います。なぜなら、大学に残らない学生はそもそも卒後の大学の戦力になり得ないからです。

 よって、国公立大学を受験する際は、存在するか分からない男女間の差を気にするより、面接で言うことを気にする方が重要であると言えるでしょう。もし、面接官に卒業後どうするつもりかと聞かれたら、基本的には大学または大学のある県にしばらく残る"かも"しれないという方向で話した方が好印象だとは思います。ただ、もし全く残る気がなくて、付け焼刃で「残る」と取り繕って面接官に「嘘をついて」いると露呈しかねないというような場合には、面接官を納得させられるような、事前に地元に帰ったり都会に出たりする強い動機を準備して、それを語った方が良いと思います。または、正直に今後のことは分かりません、と言うとか。また、面接官が卒後どうするか聞いてこない場合には、あまり自分から言う必要はないと思います(わざとらしくなるので)。いずれにせよ、ここは自己判断。この辺りを考えるより、点数で圧倒していくと考えるのもまた一つの正解ではあります(国公立である体裁上、卒業後大学のある県に残らない人も一定数受け入れる義務がありますし、そもそも卒業後県内に残るか否かで点差を付けない大学が多いと思いたいです)。

 そして、地方でなく都会にある国公立大学東京大学とか京都大学とか東京医科歯科大学とか)はどうなの、って話ですが、これは前回の記事の「難関大は女子学生を受け入れたがっていると考えられる」の話からなおさら男女差を気にする必要はないと思います。

国公立大学が第二に見る点は「年齢」のはず

 さて、2浪~再受験生になると、今度は男女差うんぬんの前に大学が高齢者を嫌うかどうかという話になってくると思います。この年齢間の差別、一つは、医者になってから働ける年数が他の学生よりも短い、ということが理由にあると思いますが、もう一つは他大学在籍・卒業生の医学科への編入を受け付けている大学は、「年齢が高めで優秀そうな人は編入の方で入れるから、通常の受験では現役や1浪中心で良いや~」と思っているところがそこそこある、というのもあると思います。考えてみればこの後者の考え方ももっともといえばもっともで、大学側としては年を取っている人は別の入り口を用意してあげたからそこから入ってね~、という主張でしょう(まぁそれだと大学で生命科学系の科目を中心に履修していないと編入試験の試験範囲的にかなり辛いんですが)。

 編入を行っているところは、「高齢者は編入で取れば良いや~」と思っているところと、「別に編入やっているけど通常の受験でも高齢者入って来て良いよ~」、というところに明確に分かれている気がするので、年齢が高めの方は出願校選びの際に要チェックですね。あと、編入を実施していない大学は全てその分優しいかというとそうでもなく、厳しいところもあるようです。

まとめ

 ここまで書いてきましたが、「国公立大学は性別よりも重要と考えているであろう点が複数あるため、そもそも男女の差を着眼点としないだろうし、仮に点数の差を付けたとしても相対的に影響は小さいのではないか」という推測が伝わっていれば幸いです。 

 まぁ、個人的には「男女点数差別」が問題になるのに、「大学に残るか点数差別」「年齢点数差別」があまり着目されず、まぁ仕方ないよね~となっている社会に結構違和感を覚えるのですが……

 また、この記事を書くための判断根拠は、自分が在籍している国公立医学部には関係なく、「全国の国公立医学部に地域枠がある」「高齢受験者の合格率が著しく低い国公立医学部がある」など、世間一般的に知られている事実に基づいていることを最後に注意として添えておきます。自分の在籍している大学は大学入試においてはかなり公正だと思い、その点において非常に素晴らしいと思います。だからまぁ選んで受けた訳だよね。