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再受験時は模試を1回も受けずに国公立医学部に合格。大学受験における模試の意義を説明!!


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 大学受験を考えている方、模試は受けられていますか?

私も現役時は模試を受けて東京大学理科2類に合格しましたが、逆に再受験の際は1度も模試を受けずに国公立医学部に合格しました! それは再受験時の際の自分の状況から、特に模試を受ける必要は無いと考えたからです。では、受験における模試の意義とは?現役のときとは何が違うのか?について、個人の立場から解説します!

(以下の解説は私個人の主観に基づくものです。また、内容についての責任は負いませんのでご注意ください)

  まず、再受験の際に模試を受けなかった理由から見ていきましょう。

再受験の際に模試を受けなかった理由①:そもそも時間がなかったから

 再受験の際に模試を受けなかった理由の一つは、時間がなかったためです。平日は仕事をしていたため、使える勉強時間の総量がかなり限定されている状態で、二次試験前日に物理の原子範囲の勉強がようやく終了するという有様でした。この中で、休日の時間を模試に使うのは痛い、と考えていたので受けませんでした。

再受験の際に模試を受けなかった理由②:大学に対応する模試がなかったから

 再受験の際に模試を受けなかった理由の二つ目は、自分の志望大に対応する模試がなかったためです。現役時に模試を受けていた理由の大部分は、「自分の志望大学が東京大学(理科2類)」だったからです。東京大学は大学別模試が頻繁にあり、また模試の形式も入試本番に合わせてくれており、良い練習となるので受けていました。

 逆に、再受験の際は、自分の志望大がいわゆる地方大学医学部だったため、大学の形式に対応した模試がありませんでした。また、理由①のように時間が限られた中だと、実践練習としては志望大学の過去問を可能な限り解いた方が効率が良いと考えたため受けませんでした。

再受験の際に模試を受けなかった理由③:結局入試は最低点を超えれば受かると思っていたため、判定が全く気にならなかったから

 現役の受験生の方は模試の判定を基準に志望大学を決定すると思うのですが、私は再受験の際、入試を「結局入試の際に例年のボーダーから予想される最低点を超えられるかが全て」と思っていました。(時間に余裕がある現役生の方は絶対早めに全範囲固めておくべきですが!!)入試直前まで穴があろうが何だろうが、入試日に高確率にボーダーを超えられる状態まで持って行けるかが全てだと思っていました。

 よく、高校3年途中までE判定だった人が大学に受かると「奇跡だ!」等々言われますが、自分は本当に奇跡のパターンと実は妥当なパターンの2パターンがあると思っています。本当に奇跡の「入試の出題がマグレ当たりしたパターン」と、妥当な「模試の時点では復習範囲に穴があったが、入試の時点では穴を埋め終わる計画をしっかり立てていたパターン」です(でも、現役受験生で時間に余裕のある方は絶対こんなギリギリ計画は立てるべきではありませんよ!!!!)。自分は本格的に勉強を開始し始めたのが入試の半年前だったため、模試の判定が全く参考にならないと考え受けませんでした。

 

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 では、模試を受ける意義はないのか?というとそんな事はないと思います。自分は以下の状況にあてはまる時、模試は非常に有用だと思っています。

模試が有用な状況①:自分の学力がどれくらいか全く見当がつかない場合

 自分は再受験時には現役のときの感覚から、自分の受験における学力がおおよそどれくらいか分かっていましたが、現役受験生のみなさんは、最初にいくつか模試をうけないと自分の実力がどれくらいか分からないと思います。この、「そもそも志望校をどこにするか決められない」段階の際には、大学別ではない模試も有用だと思います。また、再受験を考えている方が、再受験という選択肢にどう向き合うかの検討材料にもなるでしょう。

 しかし、大学別でない模試で気を付けなければいけない点としては、その模試の大学の判定で「おおよその自分の位置」は分かっても、A判定やB判定が出た大学を受けるのに本当に自分が向いているのかは全く別問題だということです!!結局、大学別でない模試はいろいろな大学の出題傾向を平均化したもので、最重要なのは自分の志望大学を見据えて個別対策することです!!

 分かりやすい例で説明すると、東京大学の入試問題は(少なくとも自分が受験した時は)リスニングの配点が英語の25%を占めるなど、入試が相当特殊です。ここで、大学別でない模試で、模試との相性が良く東京大学でA判定が出たとしましょう。しかし!!「これで入試は余裕や~」と東京大学の入試の個別対策をしなければ、おそらくこの模試でC判定だが東京大学向けの入試対策をしてリスニング等をやりこんでいる人に入試本番(や大学別模試)で”順当に”負けます。なぜなら、大学別でない模試で東京大学A判定が取れたところで、東京大学の入試でリスニング等の特徴的な問題が解けるかということは全く保証されていないからです!!!

 ここでは例えを分かりやすくするために大学を東大にしましたが、それ以外の大学(地方大でも)にもほぼ必ず何かしらの出題傾向があります。例えば、再受験時に自分の受けた大学だと、英語で熟語のやや難しめの空欄補充が毎年出題されていたので、速読英熟語を復習して十分に点が取れるようにするなどの対策を行いました。大学別でない模試の成績が良いことに油断して、くれぐれも大学別の対策を怠らないように!大学別でない模試は、あくまで「自分の”大まかな”学力」を知る事しか出来ませんよ!!

(ちなみに、高校の定期テストでは毎回1位だったのに、受験では……というタイプの人が生まれてしまう原因も、ここの文章の「大学別でない模試」を「定期テスト」に読み換えると分かりやすいです。必ず志望大の十分な過去問演習の時間を!)

 

模試が有用な状況②:大学別模試がある場合

 大学別模試は、それぞれの予備校がその模試に似せた問題を作っているため、入試本番に向けた実践的な練習になります。また、その大学を志望している人が多く受ける場合が多いため、模試の判定もある程度アテになります。こちらは積極的に受けると良いと思います(自分も現役の時、東大模試だけは駿台・河合・代ゼミを全て受け、東進の東大模試も一部受けました)

 また、自分はスケジュールがタイトだったため受けませんでしたが、独特なリスニング機器の操作等に慣れる意味でも時間に余裕があればセンター模試も数回受けておくと良いでしょう。ただし、センター模試の方は判定が良くてもアテにし過ぎないように!

模試が有用な状況③:気分転換、および「印籠」として

 自分は再受験時は時間がなかったため模試を全く受けず、「時間が限られている」という焦りから勉強にも(また同じ状況になりたいかは別として)身が入りました。が、通常(高校生や浪人)の受験生は時間がありすぎて逆に持て余してしまったり、自分の勉強する方向が合っているのかどうか不安になってくる時もあると思います。そんな時に、気分転換として模試を受けるのはアリだと思います。模試で良い判定が出ると何だかんだ気分も良いですし。ただ、大学別でない模試の判定はあくまで「占い」程度の意義で、本番で重要になってくるのは「過去問がどれくらい解けるか(解けそうか)」であることは忘れずに!

 また、良い判定の模試結果が1枚あると何かと便利です。「メインの予備校は〇〇だけど、●●って予備校に一人だけ良さそうな先生がいるからその先生の講義だけ取りたいんだよなー、他の講座は全く要らないけど」という状況、結構あると思います。ここで、手ぶらで新たな予備校に行くと、塾のスタッフが「この講座とこの講座、あとこの講座も取った方が合格しやすいよ~(笑)」と押し売りしてくる可能性が高いですが、ここで良判定の模試を持って行き、「こんな感じの判定なので1講座だけ取りたいんですよね~」というと、「あ、はい、了解です」と手間なく話を進められることが多いです。塾は難関大・医学部なら1名でも多く合格実績を得たい訳で、合格可能性が高い受験生を講座の押し売りで逃したら粗相ですからね。このような講座の押し売りを避ける「印籠」としての価値もあります。

 

まとめ

 いかがだったでしょうか?長々と書いてしまいましたが、まとめると

・大学別模試の判定をアテにし、大学別でない模試で良い判定を取っても油断するな

・大学別でない模試は気分転換には有用

・予備校に1講座だけ取りたい講座がある場合は模試を持って行こう

という感じですね。模試と上手く付き合いつつ、合格を勝ち取ってください!