【決定版】国公立医学部医学科H24~H26入学者が留年せずに卒業・国試合格できる率を各大学ごとにまとめてみた。
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前書き
先ほどの記事
https://igkb.hatenablog.com/entry/2020/09/08/003121
に引き続き、平成24年度~平成26年度の国公立医学部医学科入学者の最低修業年限での卒業率(いわゆる「ストレート卒業率」)、および擬似最短国試合格率をまとめ、決定版を作成しました。
擬似最短国試合格率の計算は今までと同様に、「平成〇年度入学者の最低修業年限での卒業率」と「対応する回の国家試験合格率<新卒(修業年限超過者を含む)>」を掛け合わせて算出しています(国試合格率については現浪合わせた数値しか出ていないので"擬似"、ということです)。
今まで単年度のまとめでしたが、今回は3年分ということで、各大学側の進級に対する考え方がより明確になっていると思います。
今回は情報量が多いため画像でまとめています。それではどうぞ。
各大学の最低修業年限での卒業率・擬似最短国試合格率
最低修業年限での卒業率が低い方から高い方へと並べています。
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表や計算についての細かい補足
・「H24~H26の%の平均」は、各年度の%を単純平均しています。
・H24年度入学者のデータは既に文部科学省のサイトではリンク切れのため、自分のH24年度入学者の記事
全国の国公立医学部医学科の進級率(平成24年度入学者)を並べ替えてみた。 - 再受験生(20代後半。)の医学部医学科ブログ
を作成する過程で残っていたデータを改めて使用しました。
・H25年度入学者のデータは以下を参照しています。
(H25年度入学者のデータは自分のブログでは今まで作成していませんでしたが、文部科学省のpdfを用いて1から解析しました)
・H26年度入学者のデータは以下を参照しています。
https://www.mext.go.jp/content/20200904-mxt_igaku-100001063-2.pdf
まとめ
いかがでしたでしょうか。
先の記事でも書きましたが、留年せず卒業できる率をまとめる目的として、
①留年すると支給が止まってしまう日本学生支援機構などの奨学金を用いて生活しようとする高校生・再受験生の大学選びの役に立ちたいということ、
②そして「国試合格率」よりも「最短国試合格率」が評価尺度として普及し、各大学がより良い競争をし、奨学金で生活している学生が無為に留年して困窮するようなことが減って欲しいということ
があります。留年せず卒業する率が低い大学の学生が怠けているかというと恐らくそうではなく、むしろ試験で学生を篩い分ければ良いとする大学の方針に懸命に耐えている状況だと思います(もちろん、どの大学でも一部は本当に怠けている学生もおり、そのような場合は落とすのは妥当だとは思いますが、「ストレート卒業率が低い=怠けている学生の率が多い」ということでは決して無いだろうということは明言しておきます)。
大学や受験業界にこれらの尺度が広まることを切に願います。
↓私立大学についてはこちらにまとめました。